米CPI待ちで小動き、ドル円153円付近=ロンドン為替概況
米CPI待ちで小動き、ドル円153円付近=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、米CPI待ちで小動きになっている。ドル円は東京市場で一段と円安が進行、ロンドン朝方にかけて153円台乗せとなる場面があった。しかし、その後は152.70台まで調整売りが入るなど売買が交錯している。クロス円も同様に上昇したあとは、上げ一服。ユーロ円は177円台、ポンド円は203円台で振幅している。この日は仏・独・ユーロ圏・英国などの10月PMI速報値が発表された。独、ユーロ圏、英国などいずれも予想を上回る結果となった。ユーロドル、ポンドドルいずれも買い反応をみせたが、持続性には乏しい値動きとなっている。ユーロドルは1.16台前半で、ポンドドルは1.33台前半での上下動にとどまっている。このあと、日本時間午後9時30分には9月米消費者物価指数(CPI)発表が控えている。来週の米FOMCに関して、市場は25bp利下げを織り込み済みとなっており、きょうのCPIが利下げ観測にどの程度のインパクトを与えるのかが注目される。
ドル円は153円付近での取引。東京市場ではいわゆる高市トレードで買われ、152.48付近から153円付近へと上昇。ロンドン朝方には一時153.06近辺に高値を伸ばした。しかし、153円台での取引は定着せず、152.70台まで一時反落。ロンドン時間には152円台後半から153円付近での揉み合いとなっている。米CPI待ちとなっている。
ユーロドルは1.16台前半での取引。1.1601から1.1628までの狭いレンジで売買が交錯している。10月独PMI速報値が製造業、非製造業いずれも予想を上回ったことで買われる反応があったが、すぐに値動きは収束している。ユーロ円は振幅を伴いながらも堅調に推移している。東京早朝の177.20付近を安値に、ロンドン序盤には高値を177.70付近に伸ばした。その後も177円台後半に高止まりしている。対ポンドでも狭いレンジでの上下動にとどまっている。
ポンドドルは1.33台前半での取引。ロンドン朝方の1.3334付近を高値に、一時1.3301付近まで下押しされた。独PMIを受けたユーロ買い・ポンド売りの影響とみられる。しかし、英PMI速報値も予想を上回り、ポンド売りを解消している。ポンド円は東京早朝の203.26付近を安値に買われ、ロンドン朝方には高値を203.32付近まで伸ばした。しかし、ロンドン時間には203.50割れまで反落するなど、上昇は一服している。ユーロポンドは0.8706から0.8732までのレンジで上に往って来いとなっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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