ドル円、一時152円台前半に急低下 米CPIがFRBの利下げ継続を正当化=NY為替序盤
きょうの為替市場、ドル円はNY時間に入って一時急低下。先ほど発表の9月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことを受けてドル売りが強まった。ドル円は指標発表前の153円手前から一気に152.30円近辺まで下落。ただ、その後は買い戻しも入って大方戻している。
米CPIは来週のFOMCでの利下げ期待を正当化したほか、短期金融市場では12月についても利下げを完全に織り込む動きが出ている。来年6月までにあと2回、計4回の利下げも見込んでいるようだ。その場合、政策金利は3.00%水準までの低下を意味するが、FOMC委員の中にはその水準が中立金利との見解も出ていた。
本日は東京時間に高市首相の所信表明演説が行われ、為替市場は円安の反応も見せていた。経済あっての財政の考え方を基本に据え、債務残高対GDP比引き下げで信認確保、税率を上げずに税収増加を目指すとしている。PB黒字化には言及しなかった。トレーダーの間では「やや楽観的すぎる目標」との見方も広がり、円安要因となっていた模様。
ガソリン・軽油の暫定税率廃止、103万円の壁、高校の・給食の無償化、税・社会保険料の低所得者の負担軽減、給付付き税額控除の制度設計着手などが打ち出されている。
ドル円は一時153円台に上昇し、高市首相が自民党総裁選で勝利した直後の高値水準へと近づいていた。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
24日(金)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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