ポンド売り強まる、英CPIが予想下回る伸びで ドル円は151円台後半揉み合い=ロンドン為替概況
ポンド売り強まる、英CPIが予想下回る伸びで ドル円は151円台後半揉み合い=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ポンド売りが強まった。日本時間午後3時に発表された9月英消費者物価指数が前年比+3.8%と市場予想+4.0%を下回り、前回並み水準にとどまったことが背景。市場ではインフレ上昇に頭打ち感がみられたもよう。英中銀の利下げ観測につながっっている。ポンドドルは1.33台後半から前半へと急落し、その後も安値付近で推移している。ポンド円は203円割れから202円付近まで下落。対ユーロでもポンド売りが広がった。ドル円やユーロドルはややドル買いの動きが波及している。ユーロドルは1.16台割れへと小幅に軟化。ドル円は東京午前の下げから戻して151円台後半で揉み合っている。株式市場は独仏株が調整売りに押される一方で、英株は利下げ期待で買われている。ポンドに材料が出たほかは、全般的には調整ムードが広がる展開となっている。
ドル円は151円台後半での取引。東京午前に151.90台から151.49付近まで下押しされたが、その後は下げ渋り。ロンドン朝方にかけては再び151.90台まで買い戻された。ロンドン時間に入ると151.60-151.90の水準で売買が交錯している。
ユーロドルは1.15台後半での取引。東京市場では1.1600付近から一時1.1616付近まで上昇も、その後はロンドン市場にかけて売りに押されている。ポンドドルの下落とともにユーロドルは安値を1.1585付近に広げている。ユーロ円は176円付近で推移している。東京午前の175.85付近を安値に、ロンドン早朝の176.38付近を高値とするレンジで振幅。足元では売りが優勢となり、再び176円を割り込む動きを見せている。英インフレの伸び鈍化を受けて、ポンド売り・ユーロ買いの動きとなっている。
ポンドドルは1.33台前半での取引。東京午後にかけて小高く推移し、1.3387付近まで買われた。しかし、日本時間午後3時に発表された9月英消費者物価指数が市場予想を下回る伸びにとどまり、市場での英中銀利下げ観測が高まった。ポンド売りが強まり、対ドルで1.33トビ台へと安値を広げている。ポンド円も下落。東京午後の203.29付近を高値に、その後は急落している。ロンドン序盤には安値を202円台割れへと広げた。ユーロポンドは0.8674から0.8713付近へと上昇。現時点でもポンドの上値は重い。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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