【本日の見通し】ドル高円安基調継続、NZ中銀は利下げ幅に注意
【本日の見通し】ドル高円安基調継続、NZ中銀は利下げ幅に注意
ドル円は海外市場で一時152円台を付けた。ドル高円安の流れが継続。高市自民党新総裁による積極財政路線での財政赤字拡大懸念と、過去の日銀利上げに否定的な姿勢などが円売りにつながっている。また、フランスの政局懸念を受けたユーロ売りドル買いなどがドル全般の買いにつながっている面もある。
ドル円は大きな押し目のないままの上昇。152円台を付けた後、さすがに利益確定の売りなどが少し入っているが、調整の域を出ていない。流れはまだドル高円安方向か。10月の日銀の利上げがかなり難しくなったとの思惑がドル円を支えている。
ユーロドルはフランスの政局懸念が重石。右派、中道、左派で議会勢力が三分されている状況では、多数派形成の流れが見えず、相当厳しい状況が見られる。対円でのユーロ買いなどが支えも1.16台を中心とした推移が続きそう。
ユーロ円は円安の流れが支え。史上最高値を更新し、177円台を付けてきている。フランスの政局懸念が重石も、円安の勢いが強く、押し目では買いが出る流れがまだ続きそう。
ポンドドルはドル高の流れで一時1.33台もすぐに買いが入る展開。1.34台中心の推移か。
ポンド円は一時204円台を付ける展開。こちらも円安基調が継続。心理的な節目である205円も視野に入っている。ポンド単体では買いが材料があるわけではなく、財政赤字懸念と経済指標の弱さから、どちらかというとポンド売りに見えるが、円安の勢いを崩すほどの動きになっていない。
午前10時のNZ中銀は利下げがほぼ確定的。0.25%と0.5%で利下げ幅の見通しが分かれている。0.25%見通しがやや優勢も、結果に注意。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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