ユーロドル、下値警戒高まるもネガティブに転じたと判断するのは時期尚早=NY為替
きょうも為替市場はドル高が優勢となる中、ユーロドルは下値模索が続いている。一時1.1520ドル近辺まで下落する場面も見られていたが、本日の下げで7月中旬に付けた直近安値を下回っており、下値警戒感が高まっている。
目先は1.15ドルを維持できるか注目なほか、6月にサポートされた1.14ドル半ばの水準を試に行くか注目される。その水準を下回るようであれば、チャートはダブルトップを形成し、年初からの上昇相場が一旦調整に入る可能性も台頭する。
ただ、テクニカル面では引き続きポジティブだとの指摘も出ている。テクニカル面でネガティブに転じたと判断するのは時期尚早だという。アナリストによると、ユーロは米国とEUの貿易協定がEU経済にとってマイナスで、米インフレを上昇させるとの見方を受けて下落しているが、ユーロは主要なチャート上のサポートレベルである1.15ドル水準をまだ下回っていない。
同アナリストはユーロに対する依然としてポジティブな見方が損なわれるには、1.15ドル付近のサポート水準を下回る必要があると述べている。このエリアを下回ると、次の重要なポイントは1.1210-1.1275ドルの間となるという。
EUR/USD 1.1543 EUR/JPY 171.45 EUR/GBP 0.8653
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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