アジア株 上海株の下値限定的 大型連休の旅行ラッシュに備える、当局が消費促進計画 香港バイドゥ急騰
アジア株 上海株の下値限定的 大型連休の旅行ラッシュに備える、当局が消費促進計画 香港バイドゥ急騰
東京時間11:20現在
香港ハンセン指数 26662.15(+223.64 +0.85%)
中国上海総合指数 3860.62(-1.25 -0.03%)
台湾加権指数 25499.51(-130.13 -0.51%)
韓国総合株価指数 3416.62(-33.00 -0.96%)
豪ASX200指数 8816.90(-60.85 -0.69%)
アジア株は香港を除いて下落、米FOMCを前に利益確定の売りが広がっている。
韓国株は12営業日ぶりに反落、半導体関連が総じて下落している。トランプ米大統領が半導体や医療品に対する関税率は自動車よりも高くなる可能性があると述べたことが懸念されている。
香港株は反発、約4年ぶり高値をつけている。米積極利下げ期待のほか、バイドゥ株急騰が好感されている。JDドットコムやアリババ、美団、レノボ、シャオミ、テンセントホールディングスなどハイテク関連が総じて上昇している。
中国インターネット検索最大手バイドゥは11%超高、約2年ぶり高値をつけている。金融機関による目標株価引き上げが材料視されている。バイドゥが進める自社AIチップ事業は苦戦しているオンライン広告事業の不振を相殺する以上の潜在能力を発揮すると予想されている。
上海株は冴えない、一連の弱い経済統計を受け先行き懸念が高まっている。ただ、政府の消費促進計画を受け、旅行関連の一角は上昇している。
中国当局はスポーツや観光、娯楽などのサービスに焦点を当てた消費支援計画を発表した。取り組みの一環として、博物館や観光地の営業時間の延長、スポーツイベント開催、ビザ免除の対象国拡大を計画している。
10月1日から8日までの中秋節・国慶節の大型連休の消費拡大期待も広がっている。中国鉄道局は、9月29日から10月10日までの間に延べ2億1900万人の利用者を見込んでいる。昨年は1億7700万人だった。また、オンライン旅行代理店によると、航空券・列車の予約が前年比で増加しているという。レンタカー予約は前年同期比93%増加。

執筆者 : MINKABU PRESS
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