ドル円、148円台に上昇 米CPIはコアが予想下回るも関税の影響は示唆=NY為替序盤
きょうの為替市場、ドル高が優勢となっており、ドル円は148円台に上昇。6月高値を更新している。先ほど発表の6月の米消費者物価指数(CPI)でコア指数が前月比で予想を下回ったことから、発表後はドル安の反応が見られた。しかし、売買が交錯する中で次第にドル高が優勢となり、ドル円も148円台に上昇している。
米CPIは、自動車価格の下落が関税の影響を受けやすい他の耐久消費財(玩具、家具、家電、衣料など)の価格上昇を打ち消した格好となっているが、自動車を除けばコア財価格は0.55%上昇しており、2021年11月以来の月間上昇幅となっている。今回の数字は、関税の影響が本格化しつつあることを示唆しているとの見方も出ているようだ。
ただ、予想以下に留まったことで、トランプ大統領がFRBに対する利下げ要請をさらに強める可能性はあるが、関税による価格上昇が一時的なものに留まるのか、より持続的なものかでFRBの見解も分かれており、市場では当面は据え置きが濃厚とと見ている。ストラテジストは「関税によるインフレ押し上げ効果は一時的なものに留まる可能性が高いと思われるが、FRBは少なくとも数カ月は様子見を続けるのが賢明だ」と述べていた。
どのような中、為替市場はドルの買い戻しを続けており、ドル円も反転相場を維持しているようだ。
日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
15日(火)
現行付近にはなし
16日(水)
146.50 (12.5億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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