ECB、ユーロ高がさらに継続した場合、発言を強める可能性=NY為替
きょうのユーロドルは方向感のない展開が続いており、1.17ドル台前半での振幅に終始している。本日はドル高の動きは一服しているものの、ユーロドルは買い戻す気配までは見られていない。一方で下押す動きも限定的で1.17ドルを割り込むと押し目買いも活発に出るようだ。本日も一時1.16ドル台に値を落としたものの直ぐに戻している。
ストラテジストは、ユーロ高がさらに継続した場合、ECBの当局者はその影響についての発言を強める可能性があると指摘している。先週、ECB当局者がユーロ高を牽制する最初の兆しが見られていた。ドイツ経済は今年も軟調が予想されており、輸出を圧迫するユーロ高に加えて、米国の関税引き上げの可能性が輸出企業にとって逆風になると見られている。
同ストラテジストは、ユーロドルは今後12カ月で1.20ドルまで上昇すると予想しているが、目先の1-3カ月の間は最近の上昇分の一部を巻き戻す可能性もあると見ているようだ。
EUR/USD 1.1708 EUR/JPY 171.52 EUR/GBP 0.8618
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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