中曽元日銀副総裁 日本はインフレリスクに直面 賃上げ円安で価格転嫁しやすくなっている
中曽元日銀副総裁 日本はインフレリスクに直面 賃上げ円安で価格転嫁しやすくなっている
元日銀副総裁の中曽氏は、インフレリスクの上昇に警戒する必要があるとして、金利をさらに引き上げる余地があると語った。
中曽氏は、賃金上昇、企業の価格転嫁、インフレ期待の高まりを受け日本の物価圧力は日銀が考えているよりも強くなる可能性がある。日銀は時代の流れに遅れないよう常に警戒する必要がある。あと数回の利上げでは日本の金融緩和の状況は大きく変わらないだろうと述べた。
トランプ関税により高い不確実性に直面しているが、日銀のインフレ見通しのリスクが下振れ方向に偏っているとの見方には同意できない。深刻な労働不足により来年以降も賃金は大幅に上昇する可能性が高い、日本の労働不足はトランプ政策とほとんど関係がない。
中曽氏は賃上げや円安、サプライチェーン混乱により企業は価格転嫁しやすくなっていると指摘した。

執筆者 : MINKABU PRESS
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