ポンド、英MPCが慎重姿勢でも下落の可能性=NY為替
きょうのポンドドルは中東情勢の緊迫化で有事のドル高が見られ、一時1.35ドル台前半まで下落する場面が見られた。ただ、NY時間に入るとその動きも一服し、1.36ドル手前まで戻す展開となっている。本日1.3495ドル付近に来ている21日線の上をしっかりと維持しており、底堅さは堅持している状況。
来週は英中銀の金融政策委員会(MPC)が予定されており、今回は据え置きが確実視されている状況。注目は英中銀が年内の利下げ観測に対して、どのようなスタンスを示すかだが、仮に利下げへの慎重姿勢を維持したとしても、ポンドは対ユーロでは下落の可能性があるとの指摘も出ている。
英中銀は将来の利下げについて段階的なアプローチを改めて示す可能性が高いと見ているが、ポンドは限定的な反応に留まり、ポンドに対して引き続き弱気な見方をしているという。不透明感の高まりとドル安環境との正の相関は、対ユーロでのポンド安を示唆しており、英成長見通しの軟化の兆候もポンドの重しになっていると指摘している。
GBP/USD 1.3598 GBP/JPY 195.82 EUR/GBP 0.8507
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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