ユーロ円は163円台半ば EUは米国との協議強化=NY為替
本日のユーロ円は伸び悩む動きを見せているものの、下押す動きまではなく、163円台半ばでの推移を続けている。本日はリスク選好の雰囲気が広がっており、164円台回復を目指す動きも見られていた。本日の上げで再び21日線の上に出ている。ただ、方向感のない値動きは続いている状況。
EUは、今後数日から数週間に渡り、米国との貿易についての実務者協議に弾みをつける方針を示した。ただ、全体的な戦略に変更はないとしている。EUの報道官は27日、「われわれは一貫して、関税による相互の痛みを回避し、代わりに双方に有益な合意を見出そうと米国との交渉による解決を目指すとしてきた。その意味でEUの戦略に変更はない」と語った。
EUのセフコビッチ欧州委員(通商担当)はきのう、ラトニック米商務長官およびグリア米通商代表部(USTR)代表と電話で協議。セフコビッチ委員はその後、EUは米国との通商協定の締結に向けて建設的で的を絞った取り組みを継続すると表明していた。
一方、EUはトランプ政権との通商協議を加速させるため、欧州の主要な業界団体に対し、加盟企業の最近の対米投資情報を収集するよう要請した。欧州経営者連盟と欧州産業家円卓会議 (ERT)が明らかにした。これに先立ち、トランプ大統領はEUからの輸入品に50%の関税を発動する日を7月9日に延期すると表明。EUも双方が通商協議に弾みをつけることで合意したと述べていた。
EUR/JPY 163.57 USD/JPY 144.29 EUR/USD 1.1337
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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