ポンドドル、英MPC後の上げ失う 英中銀は慎重姿勢を強調=NY為替
ポンドドルはNY時間に入って戻り売りに押されており、1.32ドル台半ばまで値を落としている。この日は英中銀の金融政策委員会(MPC)の結果が発表され、それを受けてポンドは買いが強まっていた。ポンドドルは一時1.33ドル台半ばまで上昇。ただ、米英の貿易合意をトランプ大統領が正式に発表したことで、ドル買いが強まり、ポンドドルは上げを失っている格好。
そのMPCだが、大方の予想通りに政策金利を0.25%引き下げた。ただ、委員の投票行動は3分割し、9名の委員のうち5名は0.25%の利下げを支持し、2名は0.50%の大幅利下げを主張した。残りの2名は据え置きを主張。また、英中銀は、トランプ関税による世界経済の変動を踏まえ、「利下げは段階的かつ慎重に継続すべき」との方針を維持した。ベイリー総裁も「段階的で慎重なアプローチを堅持する必要がある」と述べていた。市場からは予想以上に利下げに慎重な姿勢を示したとの受け止めも出ていた。
今回の決定に英米貿易合意がどの程度織り込まれていたかは定かではない。しかし、詳細については協議を継続して行くということで、英中銀もそれを待ちたい姿勢と思われる。
GBP/USD 1.3249 GBP/JPY 193.33 EUR/GBP 0.8466
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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