ECBは供給ショック拡大に迅速に対応すべき=NY為替
きょうの為替市場は根強いドル安の中、ユーロドルは1.14ドル台での推移となっている。このところのユーロドルはドル安が一服していたことで、利益確定売りも出ていたが、下押す動きまではなく、1.14ドル付近で次の上値追いの波を待っている状況。1月からの上昇トレンドはしっかりと維持しており、1.16ドルを試す態勢にはあるようだ。
エコノミストから、ECBは将来の供給ショックとインフレ急上昇に対し、より迅速に対応すべきだとの指摘が出ている。商品の供給が突然減少して価格を押し上げるショックは、より発生しやすくなっているという。そのため、これらのショックが一時的であるとの期待から、ECBは対応を先送りすべきではないと主張している。実際、待ちの姿勢はパンデミック後の価格急騰時に機能しなかったとも付け加えている。
一方、信頼性が欠如している中期予測を基にした決定は避けるべきだとも述べている。「ECBがこれらのショックを一時的と軽視せず、断固とした措置を講じない限り、最近のインフレ局面は例外的なものに留まらないだろう」とも指摘した。
EUR/USD 1.1403 EUR/JPY 161.98 EUR/GBP 0.8505
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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