ドルの準備通貨としての地位が脅威にさらされる可能性=NY為替
きょうの為替市場はドル売りが優勢となっており、ドル円も一時144円ちょうど付近まで下落する場面が見られた。ドルは対ポンドでは買われているものの、対ユーロでは下落。ユーロドルは1.10ドル台を回復している。
トランプ大統領の保護主義政策により、長期的にドルの準備通貨としての地位が脅威にさらされる可能性があると指摘が一部から出ている。米国とEUの間の亀裂により、FRBが同盟国に危機時にドルを提供しないよう指示するのではないかという疑問を欧州当局者が抱いているとの観測報道も流れていた。
このため、各国中銀や大手企業は目先はドルを買い集める可能性がある一方で、今後はドル建ての請求書を減して来る可能性があるという。これは長期的にドルへの依存度を減らし、準備通貨としての地位を弱めることになるという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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