オフショア人民元が対ドルで上げ幅拡大、元高・ドル安の流れが波及 ユーロ円1円戻す
オフショア人民元が対ドルで上げ幅拡大、元高・ドル安の流れが波及 ユーロ円1円戻す
トランプによる関税は逆効果で米国が景気後退に陥るとの懸念からドルが売られている。トランプ政権は中国に対し異例の104%の関税を課す方針だ、中国も最後まで戦うと宣言しており米中貿易摩擦激化が懸念される。
きのう最安値をつけたオフショア人民元が対ドルで上昇。人民元の中心レートが2営業日連続で7.2元台に設定されたが、市場予想よりもはるかにドル安・元高方向だったため、オフショア人民元が対ドルで上げ幅を拡大している。
元高・ドル安の流れが他の通貨にも波及、ユーロドルやポンドドルはさらに上昇している。豪ドルも対ドルで上昇している。ユーロドル上昇を受けユーロ円は159.60円台から160.60円台に1円戻している。
植田日銀総裁が米関税の影響を注視すると発言したほか、加藤財務相が米関税は日本経済に下押し圧力かける可能性と述べたことから、日銀の年内利上げ観測が一段と後退している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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