調整主導の展開、円売り一服 ドル円147円台前半で揉み合い=ロンドン為替概況
調整主導の展開、円売り一服 ドル円147円台前半で揉み合い=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円売りが一服している。東京市場では日経平均の上昇とともにドル円は147円付近から147円台後半へと買われた。その後は上昇一服となり、ロンドン時間には147円台前半での揉み合いが続いている。欧州株は上値重く推移しており、リスク選好の動きは後退。米ウ首脳会談を控えて不透明感がある面も指摘される。ユーロ円は172円台前半、ポンド円は199円台半ばまで小安く推移。ドル相場はややドル高に傾斜。ユーロドルは1.17台前半から1.16台後半へ、ポンドドルは1.35台で上値重く推移している。ユーロ対ポンドではややユーロ売りが優勢になっている。きょうは米ウ首脳会談以外には、特段の注目経済統計などの予定はない。地政学リスクが意識されやすい状況となっているようだ。
ドル円は147円台前半での取引。東京早朝の147.05近辺を安値に、東京午前には147.58近辺まで買われた。日経平均が買われ、再び最高値更新となる動きに反応した。その後は、ロンドン時間にかけて動意薄となり147円台前半での揉み合いが続いている。
ユーロドルは1.16台後半での取引。東京朝方の1.1717レベルを高江に、1.17ちょうど付近で揉み合ったあと、ロンドン時間には安値を1.1671レベルまで広げている。ユーロ円は東京市場で172円台割れから172.65レベルまで買われたが、ロンドン時間には一転して172.10割れ水準まで押し戻されている。対ポンドではユーロ売りが優勢。欧州株は軟調に推移している。米ウ首脳会談を控えて、地政学リスクが意識されているもよう。
ポンドドルは1.35台前半での取引。東京朝方の1.3567レベルを高値に、ロンドン序盤には一時1.3531レベルまで下押しされた。狭いレンジ内で、やや上値重く推移している。ポンド円は東京早朝の199.16近辺を安値に買われ、東京午前には200.01近辺まで高値を伸ばした。しかし、ロンドン時間にかけては上値を抑えられており、199.40付近まで反落する場面があった。足元では199円台半ば付近で売買が交錯している。ユーロポンドは0.8646付近から0.8619付近へと軟化している。ポンド独自の材料は見当たらず、方向感に欠ける取引が続いている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。