ECB、インフレ低下で利下げ継続との指摘=NY為替
きょうの為替市場は、このあとのFOMCの結果発表を前にドルの買い戻しが優勢となっており、ユーロドルは1.08ドル台に値を落としている。ここ数日、3月に入ってからの急速な上げ加速に一服感が出てきていた中、本日は利益確定売りが強まっている模様。
本日は2月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)確報値が公表されていたが、これを受けてエコノミストは、ユーロ圏のインフレが低下する中、ECBが次の2回の理事会で利下げを行う可能性が高いと指摘した。2月のユーロHICPは総合で2.3%に低下した。重要な指標であるサービスインフレも低下しており、ECBの理事がインフレが持続的に低下傾向にあると確信する可能性が高いと述べている。
同エコノミストは「サービスインフレが引き続き低下することで、ECBは追加利下げを行うと考えている」とし、来月と6月にそれぞれ0.25%ポイントの利下げを予想していると述べた。
*ユーロ圏消費者物価指数(HICP・確報値)(2月)19:00
結果 2.3%
予想 2.4% 前回 2.4%(前年比)
結果 2.6%
予想 2.6% 前回 2.6%(コア・前年比)
EUR/USD 1.0883 EUR/JPY 163.22 EUR/GBP 0.8390
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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