ECBの中立金利推計レンジ、1.75-2.25% 市場は2.00%までの利下げを見込む=NY為替
きょうはトランプ関税のニュースでリスク回避の雰囲気が広がる中、ユーロドルは戻り売りが優勢となっている。1.23ドル台前半まで下落しているが、きょうの下げで本日1.2370ドル近辺に来ている21日線に上値を抑えられた格好となっている。リバウンド相場の流れはまだ残っているものと思われるが、上値が重い印象は否めない。
本日はECBが中立金利の推計を公表していた。1.75-2.25%の間にあると推測している。ラガルド総裁がこれまで示してきた範囲と同水準。現在、中銀預金金利は2.75%にあるが、あと2回の利下げでそのレンジの上限に達することになる。多くは、政策金利はレンジ中心の2.00%で落ち着くと予想しているようだ。
ただ、市場はもう一段の利下げを織り込んでいる状況。ユーロ圏は景気の先行きへの不透明感が高まっている中、ECBは景気に配慮した水準まで利下げを実施する可能性を見ているのかもしれない。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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