ユーロドル、パリティ到達が取り沙汰される=NY為替
きょうも為替市場はドル買いが優勢となる中、ユーロドルは1.03ドル台半ばまで下げ足を速めている。ユーロドルは一時1.0435ドル付近まで上昇し、1.0410ドル付近に来ている21日線を上回っていたが、本日も上値を抑えられている格好。
米国では2期目のトランプ政権発足への準備が進んでいるが、為替市場ではユーロドルのパリティ(1.00ドル)への下落が取り沙汰されている。今月20日の大統領就任式後に実現する公算が大きいとの見方も出ているようだ。
先週は1.02ドル台前半まで下落したが、値ごろ感の買いも出たものの、21日線は回復できていない。下向きのトレンドが続いている格好だが、オプション市場ではパリティー到達のリスクに備えた取引が活発化しているようだ。
市場では、トランプ氏の就任式以降に相場が動意づくとみられ、貿易戦争が生じる場合には欧州がその犠牲になり、米欧の成長期待の相違がドルを押し上げると予想されている。
パリティまでさほど距離がないため、1月20日のトランプ氏の就任式か、1月末のFOMCとECB理事会までには到達するとの見方も出ているようだ。
EUR/USD 1.0353 EUR/JPY 163.46 EUR/GBP 0.8291
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。