英雇用統計の弱さで英早期利下げ余地広がる=NY為替
きょうのNY為替市場はドル安が優勢となっており、ポンドドルも買い戻しが優勢となっている。一時1.34ドル台に上昇する場面も見られた。本日の21日線が1.3435ドル付近に来ているが、目先の上値メドとして意識される。一方、ポンド円は海外時間に入って買い戻しが優勢となっており、202円台半ばまで一時上昇。東京時間には201.60円近辺まで下落していた。
前日は6-8月の英雇用統計が発表され、予想よりも弱い内容となった。エコノミストからは、英中銀の早期利下げ余地が広がる内容との指摘も出ていた。ILO失業率は4.8%に上昇し、この労働市場データを踏まえれば、英中銀は利下げに向けてやや動きやすくなったと指摘している。短期金融市場では12月の利下げの確率を47%で織り込んでいる。
明日は8月の月次GDPが発表される予定。前月比0.1%のプラス成長が見込まれているが、下半期の景気減速入りの傾向を裏付ける可能性が高いとの声も聞かれる。
GBP/USD 1.3385 GBP/JPY 202.27 EUR/GBP 0.8694
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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