【海外市場の注目ポイント】植田日銀総裁の発言など
日本時間24日午前4時に植田日銀総裁が講演する。植田総裁は2日の石破首相との会談で「経済・物価の見通しが日銀の見通し通り実現し、見通しに沿って経済が動けば、金融緩和度合いを調整していくことになるが、本当にそうかどうかを見極めるための時間は十分ある」との考えを明らかにしていた。植田総裁があらためて追加利上げを急がない姿勢を示すようなら、円が売られる可能性がある。
また、米・欧・英・ニュージーランドの中銀関係者も相次いで発言することになっている。日本時間23日午後10時にボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事が挨拶、同23日午後11時にラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が講演、同24日午前0時半にチポローネECB専務理事が討論会に参加、同24日午前1時にバーキン米リッチモンド地区連銀総裁が講演、同24日午前2時にオア・ニュージーランド中銀(RBNZ)総裁が講演、同24日午前3時45分にベイリー英中銀(BOE)総裁とアダムズ国際金融協会(IIF)会長と会談、同24日午前4時にセンテノ・ポルトガル中銀総裁が討論会に参加する。
さらに、このあとの海外市場では、日本時間23日午後10時45分にカナダ中銀(BOC)理事会の結果、同23日午後11時に9月の米中古住宅販売件数、同24日午前3時には米地区連銀経済報告(ベージュブック)の発表も予定となっている。BOC理事会については政策金利が現行の4.25%から3.75%に0.50%引き下げられるとの見方が優勢となっており、9月の米中古住宅販売件数は、大方の予想が年換算388万戸で、前月の同386万戸を上回り、2カ月ぶりに増加するとみられている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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