ドル円、160円台で推移 合意への期待高まるも為替市場の反応限定的=NY為替概況
ドル円、160円台で推移 合意への期待高まるも為替市場の反応限定的=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円は160円台での推移が続いた。米国とイランの紛争終結に向けた合意への期待が高まる中、原油相場がWTIで一時83ドル台まで急落。一部報道では早ければ14日にもスイス・ジュネーブで覚書(MoU)の署名式が行われる可能性があるとも伝わっている。
ただ、為替市場の反応は限定的で様子見の雰囲気を続けている。ドル円は一時160円を割り込む場面が見られたものの、160円を割り込むと押し目買い意欲も強く支えられている。「実際の合意成立は市場が考えるほど簡単ではく、来週はFOMCも控えていることから、しばらく方向感に欠ける展開が続く」との見方も出ていた。
来週は日銀決定会合も予定され、植田総裁は入院治療で欠席ではあるものの、追加利上げが有力視されている。ただ市場では、日銀が利上げを実施しても円キャリー取引が終了するとは見ていないようだ。投機筋も依然として大規模な円ショートを積み上げている。
政策金利が1.00%になったとしても、円を調達通貨として利用する魅力はほとんど損なわれないとの指摘が出ている。FRBの3.75%と比較しても金利差は依然として大きく、他の新興国と比べれば歴然で、3月のようにボラティリティが再び急上昇しない限り、円キャリー取引は引き続き強く支えられるという。
ユーロドルも1.15ドル台での推移を継続しており、次のアクション待ちの状況。一方、ユーロ円も方向感なく185円台半ばでの上下動に終始した。
前日のECB理事会での利上げ決定を受けて、大手金融や資産運用会社の間で、将来の利下げ転換を見越した投資行動が広がっているとの指摘が出ている。現在の市場は利上げ回数を過大評価しており、逆に引き締めによる景気下押しリスクを過小評価していると述べている。
第1四半期のユーロ圏GDPがマイナス成長に陥るなど景気の減速感が強まる中、利上げ後の景気悪化で政策転換を余儀なくされた過去の局面との類似性も意識されるという。ECB理事は当面タカ派姿勢を維持するが、そう遠くない将来のハト派姿勢への転換は避けられないと見ているようだ。
一方、ポンドドルも方向感なく1.34ドルを挟んで上下動している。ポンド円も214円台後半で上下動に終始した。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。





