ポンドドル、22年3月以来の高値水準 今後12カ月間で1.40ドルに上昇との声も=NY為替
きょうのポンドドルは上げ幅を拡大しており、1.33ドル台半ばまで上昇。2022年3月以来の高値水準を更新している。この日発表の英PMIは予想を下回り、英経済の年前半の急回復の減速を示唆した。特にサービス業における物価上昇圧力が引き続き緩和している兆候は英中銀の11月の追加利下げ期待を正当化する内容ではあった。発表後はポンドも軟調な反応を見せていたものの、一時的な動きに留まり、再び上値追いの動きに復帰している。
米利下げに伴う長期的なドル低迷で、特にポンドが大きな恩恵を受けるとし、今後12カ月間でポンドドルは1.40ドルに上昇するとの声が米大手証券から出ている。従来は1.32ドルだった。英中銀は最終的に利下げで他の中銀に追い付く必要があるとの指摘も多いが、米大手証券は英成長はなお堅調だと指摘。リスクのベータ値と堅調な成長の勢い、さらに辛抱強い英中銀がポンドの支援材料となっているという。市場は米国のリセッションリスクを除外しており、ポンドのようなプロシクリカルな通貨やリスク資産に有利となっていると続けた。
GBP/USD 1.3354 GBP/JPY 192.14 EUR/GBP 0.8339
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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