ECB、予想通りに利下げ 成長見通し下方修正もハト派な印象はないとの指摘=NY為替
ユーロドルはNY時間に入って買い戻しが優勢になっており、1.10ドル台半ばまで買い戻されている。前日まで戻り売りが続いていたユーロドルだが、心理的節目の1.10ドルはかろうじて維持している状況。
本日はECB理事会が開催され、予想通りに0.25%ポイントの利下げを実施し、今後の金利についても特定の道筋にコミットすることなかった。こちらも予想通り。今回はECBスタッフ見通しも公表され、成長見通しを下方修正していた。ラガルド総裁もユーロ圏経済の下振れリスクを指摘し、特にドイツ経済の減速に言及していた。
ただ、市場からは今回のECB理事会は決してハト派な印象はないとの指摘も出ている。インフレ見通しは据え置かれており、ECBは依然としてインフレ圧力は高いと見ているという。「政策金利は必要な限り十分に景気抑制的な状態に維持される」という言い回しも、特段ハト派な見通しは示していないとしている。
ハト派姿勢を期待していた投資家には今回の理事会は期待外れだった可能性があるとも付け加えた。
EUR/USD 1.1039 EUR/JPY 157.34 EUR/GBP 0.8439
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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