円高・ドル高の動き、先週末の米雇用統計後の流れが継続 ドル円157円付近に軟化=ロンドン為替概況
円高・ドル高の動き、先週末の米雇用統計後の流れが継続 ドル円157円付近に軟化=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、円高・ドル高の動き。先週末の強い米雇用統計結果を受けた米債利回り上昇・株安・円高・ドル高の流れが週明けも継続している。短期金融市場では年内の米利下げ幅の織り込みを24bpに縮小している。今年の利下げ回数は1回に留まるとの観測が広がっている。先週末は米株が大幅安となったが、週明けもアジア株が下落、欧州株や米株先物・時間外取引も続落している。米英がロシア石油企業に追加制裁を実施、米AI半導体に新たな規制を発表するなどリスク警戒の材料もでている。ドル円は157円台後半から157円割れ目前まで下落。ユーロ円は161円台後半から160円割れ目前まで、ポンド円は193円手前水準から190円台割れ目前まで一時下落。ユーロドルは1.02台半ばから1.01台後半へ、ポンドドルは1.22台前半から1.21付近まで下落した。ポンド自体の売り圧力も継続。対ユーロでもポンドは軟調に推移している。英株式・債券ともに売りに押されており、水曜日の英物価統計発表を控えて神経質な地合いが続いている。
ドル円は157円台前半での取引。週明けアジア午前の157.97近辺を高値に、その後は上値重く推移している。欧州株や米株先物が下落するとともに、ロンドン序盤には157.01近辺まで安値を広げた。大台割れには至らずも、戻りは157円台前半にとどまっている。先週末の米雇用統計後の円高圧力が継続している。
ユーロドルは1.02付近での取引。アジア午前の1.0250付近を高値に、ロンドン市場では売りに押されている。1.0200の節目水準を割り込むと、一時1.0178近辺まで安値を広げた。その後は1.02付近で揉み合っている。ユーロ円はアジア朝方の161.79近辺を高値に売られ続けている。ロンドン序盤には160.04近辺まで安値を広げた。その後の戻りは160.70付近までにとどまっている。一方、対ポンドではユーロ買いが優勢。
ポンドドルは1.21台前半での取引。アジア朝方の1.2221近辺を高値に、ロンドン朝方から売りが強まった。一時1.2102近辺まで安値を広げた。その後の戻りは鈍く1.21台前半にとどまっている。ポンド円はアジア朝方の192.93近辺を高値に、その後は売りが継続している。ロンドン序盤には190.08近辺まで安値を広げている。その後の戻りは191円付近までと上値が重い。ユーロポンドは0.8378近辺から0.8424近辺まで上昇。先週からのポンド売り圧力が継続している。今週は15日に英消費者物価指数などインフレ指標が発表される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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