ECBが緩やかな利下げペースを維持すればユーロ高の可能性も=NY為替
きょうのNY市場はリスク回避の雰囲気が広がっており、米株式市場も大幅に反落する中、為替市場はリスク回避のドル買いが出ている。そのような中でユーロドルは売りが優勢となっており、1.10ドル台半ばで推移している。しかし、1.10ドルの心理的節目は維持しており、いまのところ底堅さは堅持している状況。
来週にECB理事会が控えているが、市場では0.25%ポイントの追加利下げを確実視している。一部からはECBが年内残りの期間も段階的な利下げペースを維持すると見ており、その場合ユーロドルは積極的な上値追いまではないものの、底堅く推移する可能性があるとの見方が出ている。ECBは6月に0.25%ポイントの利下げを実施した後、9月と12月に0.25%ポイントの利下げを実施すると見込んでいるという。
これに対してFRBは間もなく利下げサイクルに着手し、年末までに計0.75-1.00%ポイントの利下げを行う可能性があり、その差がユーロドルを下支えするとしている。そのためユーロドルは1.10-1.15ドルの高い取引レンジに移行していると分析している。
EUR/USD 1.1040 EUR/JPY 161.00 EUR/GBP 0.8429
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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