【これからの見通し】米加市場はレーバーデーで休場、欧州の材料に焦点当たる
【これからの見通し】米加市場はレーバーデーで休場、欧州の材料に焦点当たる
週明け2日は米国とカナダがレーバーデーのため休場となる。したがって、主要な米経済統計発表も予定されていない。先週から続いているドル高の流れに関する追加材料は得られにくい状況となりそうだ。市場は様子見となるのか、または調整の動きが入るのか、市場は欧州・ロンドン時間に材料に視線を注ぐこととなる。
この後の海外市場で発表される経済指標は、スイス小売売上高(7月)、スイス製造業PMI(8月(8月、フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国などの製造業PMI確報値(8月)、トルコ実質GDP(2024年 第2四半期)など。また、ドイツ小売売上高(5月)は発表延期が続いており、本日中に発表される確証は得られていない状況。
このなかでは、欧州各国と英国の製造業PMI確報値の注目度が高い。ただ、確報値とあって、大きな改定がみられなければ無難に通過する可能性も高い。市場におけるECBと英中銀の年内利下げ幅観測は、ECBが大きめとなっており、ユーロ対ポンドのクロス相場はユーロ売りの動きが優勢となってきている。英欧の数字が対照的な結果となるようだと、ユーロポンド相場に反応がみられそうだ。
ロイター通信によると、ECBの政策担当者たちはユーロ圏経済成長見通しについて見方が分かれているという。ECBメンバーらは景気後退懸念の焦点を当てる一方、他のメンバーにはインフレとの闘いに固執する面もあるようだ。市場では9月利下げについてはコンセンサスが形成されつつあるが、10月についてはまだ不透明だ。ラガルド総裁は、引き続き会合ごとの決定の姿勢を崩さないものとみられているようだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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