【本日の見通し】雇用統計と来週の大統領選にらむ
【本日の見通し】雇用統計と来週の大統領選にらむ
昨日はドル安円高が優勢となった。日銀会合は全会一致で現状維持、展望レポートで2025年のインフレ見通し引き下げなど一部ハト派も、総じて想定内となった。植田総裁の会見では市場が注目する直近の「時間的余裕」発言について、足元で米経済リスクが低下、不要になっていくのではとの見方を示すなど、一部前向き姿勢を見せたことで、円買いが広がった。今晩の米雇用統計、来週火曜日の米大統領選を前に、いったんポジション調整が広がった。
雇用統計は前回サプライスな強さを見せたが、今回は一気に伸びが鈍化する見込み。ただ、今回の弱さは9月末から 10月にかけて米国南東部を襲ったハリケーン「へリーン」「ミルトン」の影響が大きいと見られる。ただこうした天災に絡んだブレは読みが難しく予想からの乖離が起きやすい。予想からブレたケースに注意したい。
ただ、来週火曜日の米大統領選を前に動きは限定的となりそう。週末に出てくると見られる直前の世論調査動向を確認したいなどの意識があると見られ、ポジション整理の動きが広がる可能性がある。
ドル円は昨日のやや重い動きがどこまで続くか。151円台半ばから153円にかけてのレンジが中心となりそう。
ユーロドルはしっかりの展開も1.09超えには慎重。1.08台後半を中心とした推移も、下値しっかり感が強く、1.09超絵の可能性。
ユーロ円はドル円同様にいったん調整が入った。165円台を中心に指標結果など見極め。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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