ユーロ圏HICPがユーロを支える=NY為替
ユーロドルは1.08ドル台半ばまで買い戻されていたものの、NY時間に入って1.08ドル台前半に伸び悩む展開。前日は200日線を割り込み、1.07ドル台に一時下落する場面が見られていたものの、いまのところ200日線付近での値動きを維持している。
本日は7月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)が発表になり、コアインフレは前年比2.9%と6月と変わらずの水準で予想を上回っていた。ユーロ圏HICPは前回まで7回の発表のうち5回で予想を上回っていたが、今回もそうだった。
前日のドイツのHICPもそうだったが、ユーロ圏はインフレの鈍化傾向に一服感が見られ始めている。半面、景気は軟化が見られており、ECBの舵取りを難しくしている。そのため、市場の期待ほどECBは利下げをできないのではとの観測も出ており、それがユーロを下支えするとの声も聞かれる。
*ユーロ圏消費者物価指数(HICP・概算値速報)(7月)18:00
結果 0.0%
予想 -0.2% 前回 0.2%(前月比)
結果 2.6%
予想 2.4% 前回 2.5%(前年比)
結果 2.9%
予想 2.8% 前回 2.9%(コア・前年比)
EUR/USD 1.0822 EUR/JPY 162.74 EUR/GBP 0.8427
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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