米CPI鈍化でカナダ中銀の7月利下げ期待が高まる=NY為替
きょうのドルカナダは1.36ドル台での上下動に終始しており、方向感のない展開が見られている。カナダ円は円の買い戻しが強まっていることで115円台に下落。きょうの下げで21日線を下放れる展開が見られている。
一部では、前日の米消費者物価指数(CPI)が予想以上にインフレの鈍化を示したことで、カナダ中銀が今月の政策委員会で利下げを実施するのではとの期待が出ている。米インフレ鈍化は秋のFRBの利下げにつながる可能性がある。つまり、カナダ中銀とFRBの政策乖離は当初考えられていたよりも限定的になり、おそらくカナダドルの下落圧力は弱まるという。
短期金融市場では7月24日のカナダ中銀の政策委員会での利下げ実施の確率を米CPI前の65%から70%超に上昇させている。なお、年末までの追加利下げは2-3回を見込んでいる状況。なお、来週はカナダのCPIが発表になり、インフレ鈍化を示すようであれば、その期待も現実味を帯びて来そうだ。
USD/CAD 1.3631 CAD/JPY 115.80
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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