【本日の見通し】英、スイスは政策金利据え置き見込み、PMIなど材料多い

【本日の見通し】英、スイスは政策金利据え置き見込み、PMIなど材料多い
　　
　日銀金融政策決定会合後のドル買い円売りは、米FOMC後のドル売りでいったん調整が入った。もっとも日米金利差を狙った取引が続くとの思惑から、基調は上方向という意識が強い。2022年10月、2023年11月と近年2度上値を抑えた151円90銭台をしっかり超えて152円台に乗せると流れがさらに加速する可能性がある。
　　
　FOMC後の議長会見である程度ハト派的な姿勢が見られたこともあり、ドル円の上値追いにいったん調整が入ったが流れは変わらずか。下がると買いが出る流れが見込まれる。
　　
　今日はその他通貨にも材料が多い。
　英中銀、スイス中銀、トルコ、ノルウェーの各中銀は政策金利維持の見通し。メキシコ中銀は利下げ開始見通しとなっている。英中銀は投票結果に注目。前回と変わらずになると、利下げがまだ遠いという印象を与える可能性。スイス中銀は早期利下げ圧力が強まっており、声明などに注目。
　　
　欧州、英国、米国のPMIも発表される。ここにきての景気鈍化を受けて、景況感の変化が注目される。ユーロ圏は製造業、非製造業ともに前回から改善見込み。ただ、好悪判断の基準となる50は依然下回る見込み。英国も前回から改善見込みとなっているが、米国は前回から小幅鈍化見込み。
　　
　豪雇用統計は前回より強めの予想。雇用増が見込まれる中、正規雇用がその中心となっているかなど、内訳にも注目。
　　
MINKABU PRESS 山岡和雅