カナダ円は109円台で上下動 銀行の貸倒れは失業率に左右との指摘=NY為替
きょうのカナダドルは対ドルでは下落しているものの、対円では方向感のない展開が続き、109円台半ばを中心とした狭い範囲での上下動に終始している。
カナダの銀行による住宅ローン以外の債権に対する貸倒引当金は24年度も増加する見込みだが、実際に発生する貸倒れの規模は昨年の大半で増加した後、ここ数カ月安定している失業率に大きく左右されるとの指摘が出ている。
カナダでは、銀行と信用組合が住宅ローン以外の個人向け融資の80%以上を引き受けている。これらは貸出総額のごく一部に過ぎないが、引当金や貸倒れの割合は非常に大きい。金利の長期的な上昇は資産の質の更なる悪化を意味し、借り手は、住居費が収入に占める割合が増加するにつれて、ますますコストのかかるクレジットカードやクレジットラインに目を向ける可能性があると予想しているという。
USD/CAD 1.3498 CAD/JPY 109.43
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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