ECB、利下げ開始の適切な時期について議論へ=NY為替
きょうの為替市場はISM製造業景気指数が予想外の低下となったこともあり、ドル売りが優勢となる中、ユーロドルは1.08ドル台での底堅い展開が見られている。本日の200日線が1.0830ドル付近に来ているが、その水準を堅持しており、上値には依然慎重なものの、下値も底堅い値動きが続いている。
来週はECB理事会が開催され、経済見通しも公表される。この日発表の2月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は予想を上回ったことで、利下げに慎重なECBを支援する内容と見られているが、前回からは伸びが鈍化していた。
来週の理事会では、最初の利下げはいつが適切なのかについての議論が出そうだが、インフレ圧力はユーロ圏各国で大きく異なり、このテーマに関する見解は分かれる可能性も高い。短期金融市場では6月の利下げ開始をほぼ織り込んでいる状況だが、ECBは様子見のスタンスを当面維持する可能性が高いとの指摘が出ている。
EUR/USD 1.0835 EUR/JPY 162.69 EUR/GBP 0.8562
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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