【これからの見通し】米消費者物価指数が注目の的、その前に英欧指標もチェック
【これからの見通し】米消費者物価指数が注目の的、その前に英欧指標もチェック
きょうはNY市場で1月米消費者物価指数が発表される。前年比の伸びがヘッドラインとコアいずれも鈍化する予想となっており、予想値からの乖離に市場は敏感に反応すること想定される。大方の市場予想はヘッドライン前年比が+2.9%(前回+3.4%)、コア前年比が+3.7%(前回+3.9%)となっている。前月比はヘッドラインが+0.2%、コアが+0.3%と前回並みとなる予想。
米金融当局者からは3月利下げ開始は時期尚早との論調が多くなっているが、それでも短期金融市場では13.5%程度が25bp利下げを織り込んでいる。5月に関しては6割弱の利下げ織り込み度となっている。きょうの消費者物価指数の結果を受けて、大きな変化がみられるのかどうかをチェックしておきたい。
それに先立つロンドン朝方には一連の英雇用関連指標が発表される。失業率や雇用者数・失業者数などとともに、賃金動向にも目を配っておきたい。週平均賃金は10-12月期平均で前年比+5.6%と前回の+6.5%から伸びが鈍化する予想になっている。
さらに、ドイツではZEW景況感指数が発表される。市場予想は多少の改善を想定しているが、昨日報じられたドイツ商業不動産価格の急落など、内需の足腰は弱っている可能性があり、注意が必要だ。
金融当局者らの講演イベント参加などの予定は特段、組まれていない。バイオジェン、コカコーラ、リフト、エアビーアンドビーなどの米企業決算が発表される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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