ドル円は小動き、149円半ばまで強含んだあと上値が重い=東京為替概況
ドル円は小動き、149円半ばまで強含んだあと上値が重い=東京為替概況
東京市場終盤のドル円は上値の重い展開。ドル円は、前日の海外市場で一時149.48付近まで水準を切り上げたあと上げが一服し、東京午前は149.30前後で小動きとなった。東京午後には前日高値を小幅に上回る149.49付近まで強含む場面があったが、週末や来週の米消費者物価指数(CPI)の発表などを控えて上値追いには慎重姿勢がみられ、その後は149.40前後で小幅な値動きにとどまった。
鈴木財務相が朝方に「為替市場の動向をしっかり注視」と発言したこともドル円の上値を抑えているとみられる。なお、植田日銀総裁が午前に衆院予算委員会で「マイナス金利を解除しても緩和的な金融環境は当面続く」と発言したが、前日の内田日銀副総裁の発言内容と大きく変わらず、市場の反応は限定的となった。
ユーロドルは1.07台後半で小動き。ユーロ円は前日終値前後でもみ合いとなった。
NZドルは上げ一服。NZドル/ドルは0.6129付近まで、NZドル円は昨年12月の直近高値を上回り、2015年5月以来およそ9年ぶりの高値水準となる91.57付近まで上昇したあと、伸び悩んでいる。オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は、NZ中銀(RBNZ)が今年の2月と4月に0.25%ずつ利上げを行い、政策金利は現行の5.5%から6%に達すると予想。これを受けてニュージーランド10年債利回りが上昇し、NZドル買いにつながった。
MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。