取引閑散のなかでドル安の動き、ユーロドルは8月以来高値水準に=ロンドン為替概況
取引閑散のなかでドル安の動き、ユーロドルは8月以来高値水準に=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル売りが優勢。クリスマスの週末を控えて全般的に取引手控えムードが広がっている。そのなかで値動きは限定的ではあるものの、ドル売りの動きがみられている。ユーロドルは1.10台割れ水準からは買いが入り1.1020台へと上昇、8月10日以来のユーロ高・ドル安水準となった。ポンドドルは朝方から買いが入り、1.2680付近から1.2730台へと高値を伸ばしている。日本時間午後4時に発表された一連の英経済指標で、小売売上高が上振れしたことに反応した。ただ、同時刻に発表された英第3四半期GDPはマイナス0.1%と予想を下回り、売買は交錯。そのなかで米10年債利回りは3.91%付近から3.86%付近へと低下しており、根強いドル売り圧力となっている。ドル円は東京市場で141.90付近から142.56近辺まで買われたあと、ロンドン時間には軟調に推移して一時142円台割れとなる場面があった。前日NY終値付近に戻す格好となっており、クリスマス相場らしく方向性は希薄。
ドル円は142円台前半での取引。東京午前に141.87近辺まで安値を広げた後は、買い戻されて142.56近辺まで上昇。ロンドン時間に入ると米債利回りの低下とともに売られて一時142円台割れとなる場面があった。足元では142.10台と、前日NY終値付近に戻している。
ユーロドルは1.10台前半での取引。東京市場では前日終値1.1011近辺から売られ、ロンドン朝方に1.0994近辺の安値をつけた。その後はドル売り圧力とともに買われ、1.1020台へと上昇。8月10日以来の高値水準となっている。ユーロ円は156.50を軸とした上下動。東京午前の156.14近辺を安値に東京午後には156.74近辺まで買われた。ロンドン時間には156.30台から156.60台での揉み合いとなっている。対ポンドではユーロ売りが優勢。
ポンドドルは1.27台前半での取引。東京市場で揉み合い商状が続くなか、一時1.2679近辺の安値をつけた。ロンドン朝方に発表された英小売売上高が予想を上振れると1.27台乗せへと買われた。ただ、同時に発表された英第3四半期GDPがマイナスとなったことで売買が交錯。その後は米債利回りの低下とともに再び買われて1.2730台に高値を伸ばしている。ポンド円は東京午前の179.95近辺を安値に、その後は買いが優勢。足元では高値を181円目前まで伸ばしている。ユーロポンドは東京早朝の0.8681近辺を高値に、ロンドン朝方には0.8650近辺まで下落。その後は売買が交錯も上値重く推移している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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