方向性に欠ける取引、いよいよクリスマス相場か ドル円143円付近=ロンドン為替概況
方向性に欠ける取引、いよいよクリスマス相場か ドル円143円付近=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、方向性に欠ける取引となっている。先週から週前半の一連の主要国中銀イベントを通過して、次第にクリスマス相場の様相を呈してきているようだ。ドル円は東京市場で143円台後半から142.80付近まで下げたあと、ロンドン序盤には143.40付近まで買戻しが入ったが、再び143円台割れ水準と上値が重くなっている。ユーロドルは1.0935近辺まで下押しされたあとは、1.0960台へと買われており、やや買いが優勢。ポンドドルも1.26台での上下動で、1.2610台から1.2660付近へと小高い動き。ユーロ対ポンドでは、前日の流れを受けてポンド売りが先行した。ただ、いずれも一方的な値動きとはならず、売買は交錯。米株先物は時間外取引で反発も、欧州株は前日米株安を受けて軟調に推移している。米10年債利回りは3.85%付近から3.88%台へと小幅の上昇。トルコ中銀は予想通り政策金利を42.5%に引き上げたが、これまでと同様にリラ買い反応は限定的だった。
ドル円は143円付近での取引。東京朝方の143.62近辺を高値に、その後は上値を抑えられている。東京市場では142.80付近まで下押しされたが、その後はロンドン時間に買い戻されている。ただ、143.40付近まで反発したあとは再び143円台割れと反発力は限定的。米債利回りは前日終値水準から上昇しているが、ドル円の上値は重く、円買い圧力の面も指摘される。
ユーロドルは1.09台後半での取引。前日終値1.0940付近を挟んで売買が交錯している。ロンドン序盤に1.0935近辺まで下落したあと、足元では1.0960台に高値を伸ばす動き。ただ、レンジ自体は30ポイント程度と狭い。ユーロ円は156円台後半での推移。前日終値157.10近辺で上値を抑えられると、東京午後に156.37近辺まで下落。その後は156円台半ばを中心に方向性に欠ける取引が続いている。対ポンドではユーロ買いが先行したが、続かず。
ポンドドルは1.26台半ばでの取引。前日終値1.2639近辺を挟む上下動で、ロンドン序盤には1.2612近辺まで下落も、その後は1.2660付近へと買われている。前日の下げにやや調整が入る格好となっている。ポンド円は前日終値181.44付近から下落。東京昼頃に180.44近辺まで下落。その後はロンドン序盤に181円台を回復も、再び180円台後半で推移している。ユーロポンドは0.8660付近から0.8680付近に買われたが、その後は押し戻されている。全般に方向性に欠ける取引となっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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