ポンドドルは小動きが続く 住宅ローン返済に苦しむ世帯が大幅に減少=NY為替
ポンドドルは1.25ドル台後半での小幅な値動きが続いている。きょうは前日に引き続き予想を下回る米雇用指標が発表になっていたが、金曜日に米雇用統計の発表を控えて、為替市場は様子見を続けている。ただ、ポンドドルはここ数日の下げで短期的に戻り売りのサインが出ており、下値警戒感も台頭している状況。本日の21日線が1.2505ドル付近、100日線と200日線が1.24ドル台後半に来ており、クロスしている状況だが、目先はその付近が下値メドとして意識されそうだ。
本日は英中銀が金融安定化報告を発表していたが、住宅ローン返済に苦しむ世帯が大幅に減少し、低迷する不動産市場が下支えされることを示唆していると発表した。実質賃金の上昇が住宅ローンの借り換え時に家計が感じる痛みを和らげるのに役立っているという。
英中銀は2024年末までに約44万世帯が住宅ローンの返済が困難になると発表。これは7月の今年末までに65万世帯という予測から大幅に減少し、金融危機時よりも遥かに低い。住宅ローンのによる家計への圧迫が軽減されれば、英経済の見通しも明るくなる可能性がある。
GBP/USD 1.2583 GBP/JPY 185.23 EUR/GBP 0.8571
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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