東京株式(大引け)=574円高と大幅続伸、1カ月半ぶりに3万7500円台回復
9日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸。トランプ関税に対する警戒感が後退し円安が進むなか、日経平均株価は3万7500円台に乗せ1カ月半ぶりの高値圏に上昇した。
大引けの日経平均株価は前日比574円70銭高の3万7503円33銭。プライム市場の売買高概算は26億4904万株。売買代金概算は5兆7309億円となった。値上がり銘柄数は1282と全体の約78%、値下がり銘柄数は311、変わらずは42銘柄だった。
前日の米株式市場では、米英の関税交渉が成立したことが好感されNYダウが254ドル高と続伸。リスク回避姿勢が後退し週末に予定されている米国と中国の閣僚級協議に対する期待も膨むなか、為替は一時1ドル=146円台に乗せる円安が進行した。これを受け、日経平均株価は買い優勢となり、寄り付きで3万7000円台を回復。半導体関連などハイテク株や自動車株、銀行株など主力株が買われた。上昇基調を強めるなか、後場も堅調な展開は続き、3月27日以来、1カ月半ぶりに3万7500円台に乗せて取引を終えた。TOPIXは11日連続で上昇した。ただ、大手重工や医薬品、海運株などは軟調だった。株価指数オプション5月物の特別清算指数(SQ)値は3万7572円13銭だったとみられている。
個別銘柄では、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>が高く、トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>が上昇した。ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>が買われ、花王<4452>や味の素<2802>が値を飛ばし、NTTデータグループ<9613>が急伸した。
半面、三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>が安く、日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>は値を下げた。武田薬品工業<4502>や中外製薬<4519>が軟調。ダイキン工業<6367>が売られ、任天堂<7974>が安い。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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