ユーロドルは戻り売りも底堅い ドイツのインフレは低下も粘着性は残るとの指摘=NY為替
きょうの為替市場はドル売りの動きが一服しており、ユーロドルは緩やかに戻り売りに押されている。ユーロドルは前日に1.10ドル台を回復しているが、その水準は維持できていない。しかし、下押す動きまではなく、1.09ドル台での押し目買いも活発に出るようで、リバウンド相場は健在といったところのようだ。
本日は11月のドイツ消費者物価指数(HICP)速報値が発表されていた。前月比マイナス0.7%、前年比2.3%と予想以上にインフレが低下した。しかし、市場では、インフレは冷え込んだものの粘着性は残り、ECBはスタンスを変えないと見ているようだ。
今回の低下はエネルギーと旅行関連の低下が主因だが、食品は上昇していた。これらは明日発表のユーロ圏の消費者物価指数(HICP)は全体的には予想を下回る可能性を示唆しているものの、食品、アルコール、タバコのインフレは上方サプライズとなる可能性を示唆しており、それらはインフレ基調の底堅さを示しているとしている。
*ドイツ消費者物価指数(速報)(11月)22:00
結果 -0.4%
予想 -0.2% 前回 0.0%(前月比)
結果 3.2%
予想 3.5% 前回 3.8%(前年比)
*調和消費者物価指数(HICP)
結果 -0.7%
予想 -0.4% 前回 -0.2%(前月比)
結果 2.3%
予想 2.7% 前回 3.0%(前年比)
EUR/USD 1.0977 EUR/JPY 161.69 EUR/GBP 0.8646
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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