アジア株 香港株は大幅続落、アリババ急落 創業者ジャックマー氏が同社ADSを1000万株売却へ
アジア株 香港株は大幅続落、アリババ急落 創業者ジャックマー氏が同社ADSを1000万株売却へ
東京時間11:12現在
香港ハンセン指数 17497.93(-334.89 -1.88%)
中国上海総合指数 3035.24(-15.59 -0.52%)
台湾加権指数 17229.53(+58.35 +0.34%)
韓国総合株価指数 2466.39(-21.79 -0.88%)
豪ASX200指数 7043.30(-15.12 -0.21%)
アジア株は台湾を除いて下落、中国景気減速懸念が重石。
中国の不動産投資、不動産販売、新築住宅価格は10月に悪化。中国当局は8月から支援策を打ち出しているが効果は薄く、不動産市場は低迷から脱却できていない。きのう発表された10月の新築住宅価格は2015年以来となる下落幅を記録した。
米中首脳会談も特に大きな進展はなく終わったどころか、会談後の会見でバイデン米大統領が中国習近平国家主席のことを「独裁者」呼ばわりしたことで、1年ぶりとなる首脳会談は台無しになってしまった。もちろん中国外務省は「極めて誤っている」と猛反発している。
来週は事実上の政策金利である中国ローンプライムレート(LPR)が公表される。一部では引き下げが予想されている。豪州では、5会合ぶりに利上げを再開した7日開催の豪中銀議事録が公表されるほか、ブロック豪中銀総裁が経済見通しおよび金融政策について講演する予定。
香港株は大幅続落、アリババの下げが嫌気されている。
アリババは7.8%安。昨年11月以来、1年ぶり安値をつけている。クラウド事業部門のスピンオフ(分離・独立)計画を取りやめたこと、創業者のジャック・マー氏の家族信託が同社の米国預託株式(ADS)1000万株をおよそ8億7100万ドルで売却する予定だと明かしたことが懸念されている。また、四半期決算で売上高が市場予想を下回ったことも嫌気されている。
バイドゥや美団、テンセントホールディングスなどほかのハイテク関連も総じて下落。中国石油化工や中国石油天然気などエネルギー関連も下落。消費者サービスや不動産、銀行、保険も軒並み下落している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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