アジア株 香港上海は下落も下値は限定的、支援策強化を好感した買いが支え 中国自社株買い実施の会社は1116社に上る
アジア株 香港上海は下落も下値は限定的、支援策強化を好感した買いが支え 中国自社株買い実施の会社は1116社に上る
東京時間11:12現在
香港ハンセン指数 17030.63(-54.70 -0.32%)
中国上海総合指数 2965.09(-9.02 -0.30%)
台湾加権指数 16183.22(-175.67 -1.07%)
韓国総合株価指数 2319.22(-43.95 -1.86%)
豪ASX200指数 6790.40(-63.94 -0.93%)
アジア株は総じて下落、前日のナスダック大幅安を嫌気して売り優勢で始まった。メタの決算見通しが懸念されており、ナスダックは時間外でも下落している。
香港と上海は下落も下値は限定的。中国政府による景気支援策強化や香港政府の住宅購入税の引き下げが引き続き材料視されている。
企業の自社株買い報告も支援材料。中国市場上場の企業による自社株買いは今年これまでに総額630億元(86億ドル)に達している。今年これまでに1116社が自社株買いを実施していると証券時報が報じている。また、中国外相がきょうから米国を訪問し、あすバイデン米大統領と会談する予定だとの一部報道も好感されている。
香港株は0.32%安。きのう上昇した恒隆地産や恒基兆業地産、CG SERVICESなど不動産株の一角が下落している。一方、シャオミやJDドットコム、レノボなどハイテク関連は上昇している。
不動産会社大手の碧桂園が期限までに1540万ドルの利払いを実施できなかったことから、受託機関が債券保有者に対し、「デフォルトに該当する」と通知した。ブルームバーグが報じている。ただ、ドル建て債のデフォルトでも意外性はなく大きく売られる様子は見られない。同社株は2.4%安。
スポーツ・レジャー向けアパレル会社の李寧は14%安と急落。第3四半期の既存売上高が前年同期比で1桁台の伸びとなったことが嫌気されているほか、米モルガンスタンレーとゴールドマンサックスが同社の目標株価を引き下げたことが懸念されている。
執筆者 : MINKABU PRESS
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