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円買い継続、ドル円155円割れ試す動き、米指標が後押しするか=ロンドン為替概況

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円買い継続、ドル円155円割れ試す動き、米指標が後押しするか=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、円買いが継続している。ドル円は植田日銀総裁が12月会合で利上げについて議論すると明言したことを受けて下落している。市場では12月日銀利上げを8割強織り込んできている。クロス円ではポンド円が205.20付近へと一段安。ユーロ円は東京午後の180.20付近を安値に180円台後半までやや下げ渋り。ただ、戻りは鈍い印象だ。ドル円は足元で155円台割れに迫る動きを示している。ロンドン時間にはユーロドルが1.16付近から1.16台前半へと上昇しており、ドル安の面もみられている。ただ、対ポンドでのユーロ買いも入っている。ポンドはやや上値が重く、英消費者信用残高や英住宅ローン残高の減少が英中銀利下げ観測につながる面も指摘される。このあとのNY市場では米ISM製造業景気指数や米製造業PMI確報値が発表される予定。ドルの面からドル円相場を一段と押し下げるのか、注目される。

 ドル円は155円台前半での取引。東京早朝の156.24付近を高値に終日売られている。ビットコインの急落などを受けてリスク警戒の円買いの動きがみられた。さらに、植田日銀総裁が12月会合で利上げについて議論すると明言したことで、市場の早期利上げ観測が高まった。ドル円は155円台前半へと下げている。ロンドン市場では、ドル売りの動きも加わっており155円台割れに迫る動きとなっている。

 ユーロドルは1.16台前半での取引。東京市場では1.1600を挟んだ揉み合いが続いたが、ロンドン時間に入ると買いに動意付いている。高値を1.1630台へと伸ばしている。ユーロ円は東京市場で181.29付近から180.20付近まで下落。ロンドン市場では180.60台まで下げ渋った。ただ、足元では再び上値が重くなってきている。対ポンドではユーロ買いが優勢。英欧中銀のスタンスの差が意識されているもよう。

 ポンドドルは1.32台前半での取引。東京朝方の1.3249付近を高値に、ロンドン序盤には1.3206付近まで下げた。その後はレンジ内で売買が交錯している。ポンド円はドル円とともに軟化している。東京早朝の206.91付近を高値に、足元では205.20付近へと安値を広げてきている。ユーロポンドは0.8757から0.8794まで上昇。総じてポンド売りが優勢。英消費者信用残高や英住宅ローン残高の減少が英中銀利下げ観測につながる面も指摘された。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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