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為替相場まとめ9月4日から9月8日の週

為替 

 4日からの週は、ドル高が進行した。ドル円は147円台後半へと上昇し、年初来高値を更新した。ユーロ、ポンド、豪ドルなど各主要通貨に対してもドルは堅調に推移し、ドル指数は3月10日以来のドル高水準となった。米経済指標は非製造業関連の景気指標が英国や欧州と比較すると底堅い内容となっていた。雇用関連指標でも失業保険申請動向、単位労働費用などに力強さがみられた。来週のECB理事会を控えて全般的には慎重な見方が多く、市場では据え置き観測が優勢。約3分の1程度しか25bp利上げを織り込んでいない。複数のドイツ経済研究所が今年の成長見通しを引き下げた。また、英中銀総裁が「金利についてはサイクルの頂点に近い」との認識を示したことがポンド相場を圧迫。中国経済に対する不透明感が広がり人民元安・ドル高が進行。日本では神田財務官などが円安けん制発言を行ったが、円買い反応は限定的だった。週前半を中心に生産国の減産見通しを受けて原油相場が高騰しており、インフレ警戒がドル高につながる面もあった。複合的な材料でドルが買われた。


(4日)
 東京市場は、米国休場を控えて小動き。週明けの東京市場は主要通貨に目立った動きがなく、落ち着いた展開となった。先週末のドル円は米雇用統計が弱含んだことで144.40台まで下落したあと、急反発し146.20台で引けた。週明けも同水準でスタート。金曜日の高値146.29レベルには届かず、146円割れも試せず、24銭の狭いレンジでの推移となった。ユーロドルも1.07台後半で朝から19ポイントの狭いレンジ。先週末には1.0880台を付けた後に1.0770台へユーロ安・ドル高となっていた。アジアの株式市場はしっかり。米利上げ観測が後退したことが背景。利下げ開始の前倒し期待が広がっており、世界的に株の支えとなっている。リスク選好の円売りが見られ、ユーロ円は40銭レンジとドル円を上回る値幅での動き。豪ドル円などクロス円全般に買いが入っている。

 ロンドン市場は、ユーロやポンドなど欧州通貨が堅調。先週末の米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想を上回るも前回値が下方修正され、失業率が予想外の上昇、賃金の伸びも落ち着いたことなどを受けて、市場には米経済のソフトランディングへの期待が広がっていた。週を跨いで世界的に株式市場が堅調に推移している。ロンドン時間には欧州株高とともに、米債利回りの手掛かりに欠けるなかで英独債利回りが上昇。ポンドやユーロといった欧州通貨が買われている。ユーロドルは東京朝方の1.0772レベルを安値にじりじりと上昇、ロンドン朝方には1.0807レベルに高値を伸ばした。その後も1.08ちょうど付近で推移している。ユーロ円は157.33レベルの安値からロンドン序盤には158.18レベルまで本日の高値を更新している。足元でも158円台に高止まりしている。ポンドドルは1.26付近から1.2643近辺まで、ポンド円は184円台前半から185.01近辺まで上昇。ポンドは対ユーロでも買われている。ドル円は東京朝方につけた146.02レベルを安値に、ロンドン序盤には146.46レベルまで買われ、その後も146円台前半に高止まりしている。

 NY市場は、レーバーデーの祝日で休場。

(5日)
 東京市場は、ドル高の動き。朝からドル高・円安の動きが優勢となるなかで、中国財新サービス業PMIの弱さなどを受けたドル高・人民元安をきっかけにドル全般に買われた。ドル円は前日に上値を抑えた146.50付近を上回っている。午後には146.80台まで上昇、8月29日以来の高値水準となった。ユーロドルは1.0780付近へと軟化。ユーロ円は158.40付近へとやや水準を上げた。豪ドルが軟調。午前の中国財新サービス業PMIが弱かったことに加えて、豪中銀金融政策会合で政策金利据え置きとなったあとも軟調に推移。豪ドル/ドルは朝方の0.6465前後から午後には0.6405近辺まで下落。豪ドル円は94円割れ目前へと軟化。

 ロンドン市場は、ドル買いが継続している。東京市場では中国財新PMIの低下を背景に豪ドル/ドルが下落、ドル買い圧力が波及した。ロンドン序盤には一連の欧州や英国の非製造業PMIが景気判断分岐点の50を下回り、ユーロドルやポンドドルが下押しされている。欧州株は売り先行で取引を開始したが次第に下げ渋ると、クロス円とともにドル円が買われている。ドルが全面高となるとともに、円売りの面も加わっている。ドル円は147円台乗せから147.30付近へ上昇、年初来高値に迫っている。豪ドル/ドルは0.6365近辺まで安値を広げており、引き続き上値が重い。ユーロドルは1.07台後半から1.0730台へと下落。ポンドドルは1.26台前半から一時1.2530付近まで下押しされた。足元では円売りの面もみられており、クロス円が反発。158円台前半から157円台後半へと下落したユーロ円は再び158円台前半に戻している。ポンド円は185円台割れから184円割れ目前まで下落したあと、185円ちょうど付近まで反発。米10年債利回りは三連休明けの時間外取引で4.22%付近へと上昇している。 

 NY市場で、ドル円が一段と上昇。ドル買いが優勢となる中で、ドル円は上値追いの動きとなった。147円台後半まで上昇し、昨年11月以来の高値を更新した。。米国債利回りが上昇しており、ドル円をサポート。中国とユーロ圏の景気減速の新たな兆候を受け、きょうの市場はややリスク回避の雰囲気が出ていた点もドルをサポートしている。きょうはウォラーFRB理事のインタビューが伝わり、「差し迫って何かをする必要があると示すものは一切ない」と述べていた。市場では9月FOMCでの据え置きの確率を95%とほぼ確実と見ており、同理事の発言はその見方を正当化する内容ではある。市場ではFRBが今月中に引き締めサイクルを停止しても、金利は高止まりするとの見方から、米国債利回りが上昇し、ドルをサポートし続けている。ユーロ圏や英国、中国と違い、米経済はソフトランディングへの期待が高まっている。そのような雰囲気の中で、ドルは上値追いが続いているようだ。ユーロドルは下値模索が続き、1.07台前半まで下げ幅を拡大。ポンドドルも上値の重い展開が続いた。一時1.25台前半まで下落。

(6日)
 東京市場は、ドル高に対する調整が入った。前日の海外市場でドル円が147.80近辺まで上昇したことを受けて、朝方に神田財務官が「こういった動きが続くならあらゆる選択肢を排除せず対応」と約2週間ぶりに円安けん制発言を行った。ドル円は147.37近辺まで一時下落。ただ、市場ではすぐには介入実施はないと捉えて下げは一服、再び147.82近辺まで上昇した。中国人民銀行の元安阻止姿勢が弱いという思惑もあって、ドル人民元が昨年11月以来のドル高元安となる7.32台を付ける動きが見られ、ドル円でのドル買いを支えた面も。しかし、その後はドル高の調整が目立った。午後には147.02近辺まで反落。米債利回りの低下や元安が一服したこと、あたらめて介入警戒感がみられたことなどがドル買いポジションの調整につながったようだ。

 ロンドン市場は、ドル買いが一服。ドル円はロンドン時間に入ると再び買われているが、上値は147.60手前で抑えられている。足元では147円台前半に落ち着いている。米10年債利回りが4.24%付近から4.27%付近で方向感なく推移しており、一段のドル高には手掛かり難。また、神田財務官の発言を受けて、上値追いには慎重になっている面も。ユーロが底堅く推移。ユーロ円は東京午後の円高局面で158.50付近から157.80付近まで下落したが、ロンドン時間に入ると147.60付近まで反発。14日のECB理事会発表を控えて、あすからはECB当局者のブラックアウト期間に入る。これを控えて、クノット・オランダ中銀総裁やカジミール・スロバキア中銀総裁から追加利上げの必要性が示されており、ユーロ買い圧力となったもよう。ユーロドルは1.07台前半での揉み合いから半ばを目指す動き、ユーロポンドは0.85台前半から後半へと水準を上げてきている。ポンドドルは1.25台後半から半ばへと押し戻されている。ポンド円は185.50付近が重くなり、一時185円台割れとなった。前日までの原油高が一服したことや、ECB当局者のタカ派発言を受けたユーロ買い・ポンド売りに押された面が強いようだ。

 NY市場では、ドル買いが再燃。米ISM非製造業景気指数が予想を上回り、6カ月ぶりの高水準に上昇したことで、米国債利回りの上昇と伴に、ドル円は一時147.70近辺とロンドン時間の下げを取り戻している。この日のISM指数は、世界的に企業景況感が低下傾向にある中で、米サービス業のセンチメントがまだ持ち堪えていることを示した。消費者の需要と米経済全体の持続的な強さを浮き彫りにし、家計支出の持続性は労働市場を支えると伴に、米景気後退を回避できるという期待を高めている。今月のFOMCでの据え置きは依然として有力視されているものの、年内あと1回の追加利上げの可能性を再び高め、11月にあと1回の利上げの確率を50%程度に再び上昇させている。FRBの長期に渡る高金利維持への警戒感も強まった。ユーロドルは再度下値模索の動きが出ており、1.07台割れを試す動きがみられた。ポンドドルは下値を切り下げ、1.25台を割り込む動きが見られた。カナダ中銀が金融政策の結果を発表。カナダ中銀は声明で「粘り強いインフレを懸念しており、追加利上げの要因はある」と追加利上げの可能性は残していた。

(7日)
 東京市場では、ドル円が上下動。ドル円は、前日の海外市場で発表された8月米ISM非製造業景況指数の市場予想を上回る結果を受け、147円台前半から後半まで上昇した。その流れを引き継いで、東京朝方には年初来高値を更新。昨年11月以来10カ月ぶりの高値となる147.87付近まで上値を伸ばした。しかし、その後は上値の重い展開となり、朝方の上げを帳消しにして、147円台半ばへと伸び悩んだ。午後に日経平均の下げ幅が一時250円超まで拡大したことなどから、ややリスク回避の円買いが優勢となり、ユーロ円は一時158.11付近まで下落。ユーロドルは1.07台前半で小動き。NY原油の時間外取引の下落を受け、資源国通貨である豪ドルが売られた。豪ドル/ドルは0.6362付近まで、豪ドル円は93.87付近まで軟化する場面があったが、その後は下げを解消している。

 ロンドン市場は、欧州通貨が軟調でドル相場は底堅く推移。ポンドドルの売りが先行し、1.25ちょうど付近から1.2450付近へと下落。昨日の英議会証言でベイリー英中銀総裁が「金利についてはサイクルの頂点に近い、CPIをより早く目標に戻すことは最適ではない」と発言したことで、市場の英利上げ観測がやや後退したことが背景。加えて、英中銀のインフレ調査でインフレ予想が引き下げられたことや、英バーミンガム市の財政破綻なども話題となっていた。ユーロドルは1.0730付近から1.07台割れ目前へと軟化。ポンドドルの下げにつれ安となったほか、この日発表された第2四半期のユーロ圏GDP確報値が下方修正されたことも重石に。ドル指数は再び105付近に上昇し、前日につけた今年3月以来のドル高水準に迫っている。ドル円は147.37近辺まで下押しされ、足元では揉み合いとなっている。ユーロ円は158円台半ばを高値にロンドン時間には158円台割れから157.80付近へと軟化。ポンド円は184円台後半からロンドン時間には184円台を割り込むと、183.60付近まで下落した。米10年債利回りは4.26%付近まで一時低下。欧州株は売りが先行したあと、ユーロ圏GDPの下方改定でプラスに転じている。

 NY市場では、ドル円の上値追いは一服も、状況に変化はみられず。戻り売りで147円台前半に値を落としている。全体的にはドル買いの流れは続いているものの、動きに一服感も出ており、ドル円も利益確定売りが出ていたようだ。ただ、市場ではFRBの金融政策の行方や年内の追加利上げに対する懸念が再燃している。FRBが追加利上げを正当化するために、最近の強い米経済指標を利用するのではないかという懸念が高まっているようだ。この日発表の米新規失業保険申請件数も労働市場の強さを示していた。短期金融市場では9月FOMCは90%超の確率で据え置きを見込んでいるものの、11月FOMCでの追加利上げの確率は40%を超えている。ユーロドルは緩やかな売りに押され、1.06ドル台に下落。来週のECB理事会の動向が注目されている。追加利上げの可能性も捨て切れないものの、短期金融市場では25bpの利上げの確率は35%程度で織り込んでいる状況。ポンドドルは一時1.24台半ばまで下落。ベイリー英中銀総裁が前日の議会証言で「金利についてはサイクルの頂点に近い」と述べていた。市場からは、総裁の証言は利上げ一時停止の地ならしをしているように見えるとの声もあった。
  
(8日)
 東京市場では、ドル円が振幅をみせた。朝方につけた147.38近辺を高値に鈴木財務相の円安けん制発言や、中国政府のiPhone使用制限報道などを受けた米中関係の悪化懸念などを受けて一時ドル売り円買いが強まった。今週5日に147.80付近の高値を付けた後にサポートされた147.00付近を割り込むと146.59近辺まで急落した。しかし、すぐに147.20台まで買い戻され、その後は147円台前半での揉み合いに落ち着いた。ユーロ円はドル円の下落とともに157.01近辺に安値を更新したあとは、157.90近辺と朝方の水準を上回る上昇となった。ユーロドルは海外市場での下落から反発、1.07台割れから1.0726近辺まで買われた。

  ロンドン市場は、ドル買いが優勢。東京市場ではドル円が147円台前半から一気に146円台半ば付近まで下落する場面があるなど調整含みの動きがみられた。ドル円はすぐに147円台に戻したが、ユーロドルはポンドドルはドル高の調整圧力で買われた経緯がある。ロンドン朝方にはユーロドルは1.0728近辺、ポンドドルは1.2510近辺まで高値を伸ばした。しかし、ロンドン勢の本格参加とともに流れが反転。ユーロドルは1.07台割れへ、ポンドドルは1.2470付近へと反落している。ドル円は147円台前半で売買が交錯するなかで一時147.46近辺まで本日の高値を伸ばし、その後も高止まりしている。ドル指数の調整は浅く、再び105台と前日につけた3月10日以来のドル高水準に接近している。米10年債利回りは4.25%台から4.20%台で下に往って来い。欧州株は買い先行も続かず、マイナス圏に沈んでいる。8月独消費者物価指数・確報値は速報値から変わらず、市場は反応薄だった。来週14日のECB理事会発表を控えて、ECB当局者らはブラックアウト期間に入っており、特段の発言報道はみられず。

 NY市場でドル円は堅調な推移が続き、147円台後半まで上げ幅を拡大。昨年11月以来の高値を更新した。鈴木財務相の発言もあり、東京時間の早朝にはストップを巻き込んで一時146.60近辺まで急速に売られていたが、直ぐに買い戻されている。市場ではドル高が想定以上に続くのではとの見方が強まる中で、146円台に入ると押し目買いが活発に入るようだ。

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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