朝に146円61銭付ける。午後はややドル売りが優勢=東京為替概況
朝に146円61銭付ける。午後はややドル売りが優勢=東京為替概況
先週末の米国市場で注目されたパウエル米FRB議長のジャクソンホール会議での講演において、追加利上げの可能性への言及が見られたことなどを受けてドル買いが強まり、ドル円は17日に付けた直近高値を超えて146円63銭と昨年11月以来の高値を更新した。
ジャクソンホール会議では土曜日に植田日銀総裁が緩和の維持姿勢を示したこともあり、週明けもドル高円安基調が続き、朝方146円61銭までと金曜日の高値に迫る動きが見られた。中国が15年ぶりに株式取引にかかる印紙税を引き下げたことで中国本土株、香港株の大幅高が見込まれたことで朝からリスク選好の動きが広がったことも、ドル円、クロス円を支えた。
もっとも、ドル円の高値更新はならず、その後は少し調整が入ってもみ合いとなった。
5%を超えて始まった中国上海総合が1%台の上昇に落ち着くなど、株高の動きが一服する中で、上値が重い展開となり、午後に入ると米債利回りの低下も見られてドル売り円買いとなった。ベンチマークとなる米10年債利回りは午前の4.25%台から4.22%割れを付けている。ドル円は146円29銭まで下落。
ユーロ円はオセアニア市場早朝にユーロ売りが入ったことでいったん157円台を付けたが、すぐに先週末終値の158円10銭前後を付けるとその後はドル円の上昇もあってしっかりとなった。158円30銭台まで上昇。その後ドル円の調整局面ではユーロドルでのユーロ買いドル売りが入ったこともあり、158円20銭台での推移と、比較的しっかりとした動きが続いた。
ユーロドルは早朝に1.0790前後を付けた後、1.08台を回復。午前中はドル高の動きもあって。1.07台を試すも、ごごはドル売りが優勢となって1.0810台へ上昇。
中国の株高などを受けて豪ドルはしっかり。朝の0.0.6402前後から0.6440まで上値を伸ばした。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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