ドル円は朝に146円56銭まで、その後も高値圏推移続く=東京為替概況
ドル円は朝に146円56銭まで、その後も高値圏推移続く=東京為替概況
ドル円は昨日の海外市場でドル高が強まり146円41銭を付けた。日本時間17日午前3時に発表された7月25日、26日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨において、「インフレリスクは一段の引き締めを必要とする可能性」と示され、追加利上げの可能性が示唆されたことがドル買いを誘った。高値を付けた後の押し目は限定的で、146円20銭台で朝の取引を迎えると、東京勢のドル買い円売りがもう一段入る形で、9時ごろ146円56銭を付けた。
中国売りの動きが今日も広がっており、リスク警戒の動きから日経平均も大幅安となったこともあって、高値からの円売りに慎重姿勢が見られたが、下値もしっかり。146円40銭前後での推移が午後まで続いた。
日本の緩和長期化見通しなどもあって、金利差によるドル買い円売りが続き、下値が支えられる一方、昨年秋に介入が最初に入った水準である145円90銭を超えての上昇に警戒感が見られ、上値追いは限定的なものにとどまっている。
ユーロドルは1.08台後半推移。ドル高基調の中、やや上値が重く、1.0890前後の朝の動きからじり安となった。
午前10時半の豪雇用統計が予想外の雇用減となり失業率も悪化したことを受けて豪ドル売りとなった。ドル高基調に加え、中国売りの動きが重石となり、朝の0.6430台から0.64割れを付けて雇用統計を迎えると、0.6360台まで売りが出た。その後の戻りは0.6390台までと0.64台を回復できず上値が重くなっている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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