日銀がYCCを据え置きなら円は1-2%下落の可能性=NY為替
きょうのドル円は下げは一服しているものの買い戻す気配まではなく、138円台での推移が続いている。市場は来週のFOMCやECB理事会に注目しているが、来週は日銀決定会合も予定されている。日銀がインフレ見通しを上方修正するとの一部報道もあり、日銀は来週の決定会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)の許容変動幅を拡大してくるのではとの期待が出ている。それが円買戻しの要因の1つとも見られているようだ。
日銀によるYCC変更の可能性は、今年の市場のフラストレーションの1つでもある。今年に入り日銀は金融緩和を解除し、出口戦略に舵を切るとの見方が多かったが、現実は延期され続けている。もし、日銀が来週、YCCに変更を与えれば、円は対ドルで3%上昇する可能性があるとの見方の一方、政策を維持した場合は、変更への期待を一部織り込んでいる節もあり、1-2%程度の円安に反応する可能性があるという。
USD/JPY 138.63 EUR/USD 1.1246 GBP/USD 1.3085
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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