ユーロドルのボラティリティ低下はユーロ圏の経済リスクを無視=NY為替
NY時間に入ってややドル買いの動きが見られる中、ユーロドルは1.08ドル台に再び値を落としている。本日の21日線は1.0875ドル付近に来ているが、その付近での推移に終始している状況。1.10ドル台が強い上値抵抗となっている一方、1.08ドルも強い下値抵抗となっており、ユーロドルはその間での狭い範囲での値動きに終始している。
次第にボラティリティが低下が顕著になってきているが、一部からは、ユーロ圏のファンダメンタルズが不安定であることを考慮すると、自己満足的に見えるとの指摘も出ている。
ユーロドルのインプライド・ボラティリティは過去の為替変動を測定する実現ボラティリティの水準に向かって低下している半面、ユーロ圏は最近、一連のネガティブな経済サプライズに直面しており、市場の自己満足を反映しているように見えるという。今後、インプライド・ボラティリティはECBによる利上げの影響を受けて上昇する可能性がある(ユーロは下落)としている。
ユーロドルの3カ月物のインプライド・ボラティリティは約6.425%で取引されており、年初の8.6%超の水準から低下している。
EUR/USD 1.0866 EUR/JPY 157.10 EUR/GBP 0.8549
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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