ドル買い優勢、前日米FOMC後のドル売りに調整 英中銀控えて=ロンドン為替概況
ドル買い優勢、前日米FOMC後のドル売りに調整 英中銀控えて=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが優勢。英中銀の金融政策発表を控えて、米債利回り上昇とともに、前日の米FOMC後からのドル売りの流れに調整が入っている。ドル円は東京昼過ぎにつけた130.42近辺の安値からロンドン時間には131.40台へと反発、下げを戻している。ユーロドルは1.0930近辺まで買われたあとは、1.0860台まで反落。ポンドドルは1.2344近辺を高値に1.2280台まで反落。ドル指数は東京市場から下に往って来いの振幅となっている。米株先物の反発を受けて買われていたクロス円は上昇一服。スイス中銀やノルウェー中銀など相次ぐ欧州中銀の利上げ発表で欧州株が売られており、円売りの矛先が鈍っている。ユーロ円は143円台割れへ、ポンド円は161円台での上下動となっている。スイス中銀は50bp利上げ、ノルウェー中銀は25bp利上げと利上げ幅はいずれも予想通りだったが、いずれも今後の追加利上げについて示唆した。金融不安よりもインフレ対応を急ぐ姿勢を示した。この後の英中銀金融政策発表では25bp利上げが予想されている。各委員の票割れが注目されている。
ドル円は131円台前半での取引。前日の米FOMC後のドル売りが継続し、東京昼過ぎには130.42近辺に安値を広げた。その後は反発に転じており、ロンドン市場では131.40台へと上昇。東京朝方からは下に往って来いとなっている。米10年債利回りが3.43%付近から3.49%台と上昇しており、ドルの買い戻しを誘っている。
ユーロドルは1.08台後半での取引。ロンドン朝方に1.0930近辺に高値を伸ばしたあとは、売りに転じている。ロンドン勢が本格参加すると1.0860台まで反落した。ユーロ円は上昇一服。一時143.09近辺まで買われたが、その後は142円台後半での揉み合いとなっている。欧州株が軟調に推移しており、ユーロ円の上値を抑えている。対ポンドではユーロ売りがやや優勢も値動きは限定的。
ポンドドルは1.22台後半での取引。ロンドン朝方につけた1.2344近辺の高値から反落している。足元では1.2280台で取引されている。ポンド円は161.75近辺まで買われたあとは161円台前半へと押し戻されての揉み合いに。ユーロポンドは0.8860付近で上値を抑えられており、一時0.8830付近まで下押しされた。英中銀の金融政策発表を控えて様子見ムードが広がっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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