米CPI受けドル高加速 ドル円は一時149円台に一気に上昇=NY為替
きょうのNY為替市場、この日発表の米消費者物価指数(CPI)を経て、ドル高が加速している。米国債利回りも上昇し、30年債が5%台を回復する中、ドル円も148円台に上昇。6月高値も一気に上回り、一時149円台に上昇した。
本日149.70円付近に来ている200日線まではまだ距離があるが、現在の水準を維持できるようであれば、チャート的にはボトムが形成され、200日線を視野に入れる可能性が高まる。
6月の米CPIはコア指数が前月比で予想を下回ったことから、発表後はドル安の反応が見られた。しかし、売買が交錯する中で次第にドル高が強まる展開。自動車価格の下落が全体を抑制していたが、自動車を除いた耐久消費財(玩具、家具、家電、衣料など)は前月比で大幅に上昇しており、今回の数字は、関税の影響が本格化しつつあることを示唆しているとの見方も出ている。
トランプ大統領はFRBへの利下げを再度要請していたが、市場では、もうしばらくFRBは金利を据え置き、状況を確認することが賢明との見方が広がっている。
USD/JPY 148.98 EUR/USD 1.1604 GBP/USD 1.3387
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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